こんにちは。今回は、私がリハビリテーションを行う上で大切にしていることについてお話しさせていただきます。
理学療法士の役割は、単に手足を動かす訓練を行うだけではありません。特に、難病や神経に問題のある方、高齢者の方々にとって、現在の状態を「維持する」ことが非常に重要です。その上で、残された機能を活かし、「できることを増やす」ことを目指しています。
技術の進歩により、さまざまなICT機器が登場しています。例えば、四肢麻痺でマウスの操作やタイピングが困難な方が、iPhoneの音声入力機能を使ってパソコンを操作する試みや、視線で入力できるアプリの活用などがあります。これらのツールを用いることで、患者様の生活の質を向上させる可能性があります。ただし、他の方が「使える」と言っていても、その方の状態ややりたいことに合っているかどうかは、実際に試してみないとわかりません。今後も、その方にとって良いと思えるものがあれば、一緒に試していきたいと考えています。
リハビリをしたくても身体的な接触を控える必要があり、難しい状況にある方も多いかと思います。しかし、毎日少しずつでも体を動かすことが大切です。先日、このブログでもご紹介させていただきましたが、自宅でお一人でもできる運動などをまとめました。今は、ご利用者様のお傍で支えることが難しいですが、状況が改善し、リハビリをご一緒できるようになったときは、全力でサポートさせていただきたいと思っています。
私たち理学療法士は、患者様一人ひとりの生活の質を向上させるために、日々努力しています。そのためには、最新の技術や情報を取り入れ、患者様に最適なリハビリテーションを提供することが重要です。これからも、患者様とともに歩みながら、より良いサービスを提供してまいります。
参考URL:理学療法士として大切にしていること